まつりのあと

斎藤美奈子『趣味は読書。』によると(2003年発行の本なので、現在とはちょっと状況が違うかもしれないが)、もし日本が100人の村だったら、趣味として本に一定のお金と時間を割く人はせいぜい4、5人といったところ(数にして500〜600万ほど)のようだ。

大阪、兵庫、京都の三都で日本の総人口の15%ほどを占めているので、単純計算すると、この三都で大体90万くらい読書好きな人がいるのだろう。このうち、新刊書だけではなく、古本も日常的に買っている人は何人くらいいるのだろう。

なんてことを考えたのは、下鴨神社の古本まつりに行ってきたからだ。最高気温が35度を超える暑さの中、古本市の賑わいぶりは大変なものだった。販売開始時間の10時前から、テントの前は、真っ先によい本をとることが出来るよう待機する人で埋め尽くされ、販売開始直後は、バーゲン顔負けの戦争状態だった。まつりという名にふさわしい熱狂に包まれて本を選ぶこと約2時間、戦利品8冊。

趣味は読書。

趣味は読書。