2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

セルフポートレイトな気分

CINDY SHERMANの写真集を観ながら、セルフポートレイトを彼女のように本格的に撮るのはとても面白そうだと思った。人物写真は、被写体との関係性が大きく写真に反映されるから難しい。自分を撮るのだと気を遣わなくて良いから楽だ。 考えてみると、私は普段…

Writing Can Be Democratic

ダグラス・ラミス著『最後のタヌキ−英語で考え、日本語で考える』は、『スチューデント・タイムズ』に連載されていたエッセー集で、日本語訳もついているし、中高生くらいの英語力で十分読めるような本だ。 私は今まで「大切な考えを簡単な単語のみで書くこ…

世の中全体がかかっている催眠術

SALGADOの写真集『SAHEL THE END OF THE ROAD』を久々に観た。チェーホフの『すぐり』に出てくる言葉が思い出されたので、それのみ引用しておきたい。 実際にこの世には、幸せで満足している人々が何と多いことだろうか!それは何と圧倒するような力だろうか…

「西陣」という名がボツになった理由

最近、英語を勉強していて、翻訳者という存在が大変気になりだしている。谷崎潤一郎、川端康成等の翻訳を手がけたE・G・サイデンステッカーの『谷中、花と墓地』を読んだ。日本語で原稿を発表をする時にはいつも翻訳に回していたというサイデンステッカー…