2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イヨマンテ

先日、アコーディオンに合わせて祖父母にいろいろ昔の曲を歌ってもらった際、祖母に「黒百合の歌」、祖父に「イヨマンテの夜」を教えてもらった。「黒百合の歌」は1954年、織井茂子が歌ってヒット。「イヨマンテの夜」は1949年発表、伊藤久男が朗々と歌って…

カオス

タヴィアーニ兄弟の『カオス・シチリア物語』を観た。カオスとは、混沌を意味するけれど、実際のイタリアの町の名前でもある。DVDジャケットの今にも海に飛び込みそうなポーズをとる後姿の少女に心惹かれて観ることにしたのだけれど、この映画を観ずに映…

宮本常一の方法

最近、民俗学的なドキュメンタリー映画を何本か観たため、宮本常一を読んでみる気になった。水木しげるの漫画や大塚英志原作の『北神伝綺』等、民俗学の要素を盛り込んだ漫画は割と人気があるようで数多く出版されており、そのようなとっつきやすい媒体から…

見世物小屋

昨日に引き続きドキュメンタリー映画をみた。北村皆雄監督『見世物小屋−旅の芸人・人間ポンプ一座』 (1997年)と『修験−羽黒山・秋の峰』(2005年)の二本。私は1979年生まれだけれど、見世物小屋の記憶がない。寺山修司の本、映画『フリークス』、丸尾末広…

ドキュメンタリー映画と報道写真−リアルとフィクション

ドキュメンタリー映画の上映会に行き、大森康宏監督『私の人生ジプシー・マヌーシュ』(1977年)と『津軽のカミサマ』(1994年)をみた。どちらも、10年以上前(前者にいたっては30年も前)の作品だけれど、ナレーションがほとんど入らず説明的ないやらしさ…

絵巻の面白さ

人がたくさん描き込まれている絵を見るのが好きだ。絵巻には人がたくさん描かれていることが多いので、日本史にはあまり詳しくないけれど、じっくり眺めることが多い。大抵、ちょっと見ただけでは気がつかないようなところでおかしなことをしている人をみつ…

KIKI

キキが絵を描も描いていたなんて知らなかった。キキは、キスリング、マン・レイ、モディリアーニ、ユトリロ等多くの芸術家に愛され、いかにもシャンソンに唄われそうな波瀾に満ちた人生を送った女性だ。(実際シャンソンに唄われていたような気もする) 彼女…

冬を迎えるにあたり

クリスチャンではないのだけれど、なぜか私にとって、西洋の聖人とか天使は、馴染み深い存在である。小学校時代、「マイバースデイ」という占い・おまじない雑誌を愛読しており、そこでよく紹介されていたからかもしれない。昨日、11月30日は、聖アンドレア…