2004年2月5日のメモ

ブログをはじめる前というのは、覚書は手書きでしていた。2004年2月5日のメモを途中で切れてはいるが、データ化しておこうと思う。

  • ジェントルマン・海軍・海賊=イギリス資本主義、金融資本主義の発達と不可分の関係にある。
  • 自然誌とは「蒐集の情熱と分類の衝動が入り混じった行動のトポス」
  • 知的装置としてのエンデヴァー号は、時間、空間もない自然誌から、歴史学という時間的空間的認識への変わり目の境界に、ひとつの航跡を描きつつ航海していた。
  • 旅なる空間移動は認知する能力を変化させる。
  • エリック・リード「旅の思想史」地図・・・支配の言説:地図を描くことは男性の権威をもっとも明確に示すこと。名前を与えることは、父の役割である。
  • J・H・エリオット「アメリカを発見したことによってヨーロッパはみずからをも発見した」
  • 我々は旅を介して歴史と地理が不可分のものであることを認識する。クックを航海に送り出したのは帝国化しようとしている「国家」であり、近代化しようとする「知」の歴史である。
  • クックの航海は、その科学目的にも関わらず、国家が帝国になろうとする変貌を表象していた。
  • 命名する行為は科学的というより、無意識化した神話的秩序に属する。
  • E・H・カー「歴史は現在と過去との対話である」
  • ハウスマン「正義は義務であって美徳ではない」
  • リットン・ストレーチ「無知は歴史家の第一の要件である。無知は単純にし、明瞭にし、選・・・」

入力作業中に、これはおそらく多木さんの本についてのメモだろうと思い出した。7年ほど前興味を持っていたことと、今はさほど変わらないな、と思った。

船とともに―科学と芸術 クック第二の航海

船とともに―科学と芸術 クック第二の航海