Lost Generation

私は、多分大多数の人がその名を耳にしたことがありどんなところか想像できるような、とある企業の非正規職員として、平日働いている。一人暮らしには厳しい薄給ゆえに、土日も派遣の仕事をすることが多い。薄給と言っても、私の働いているところが特別待遇が悪いわけではなく、非正規職員の給料なんて、どこで働いても一人暮らしには厳しいくらいなのではないか、と思う。

この間ネットカフェ難民の番組をみていたら、そこで取材されていた人より私の月収が低くて驚いた。都会の物価は高いのだろうし、ネットカフェ難民は、ほかの事情もあって私より月収が高くてもネットカフェ難民を続けざるを得ないのだろうけれど、ネットカフェ難民は私にとって他人ごとではない。

自由な時間を確保したいから正規職員を辞めてみたものの、土日も仕事をするようになってしまった。これでは、何のために正規職員の身分を捨てたのかわからない感じだ。

そんな事情もあり、雇用に関する問題には興味を持っている。新聞でも雇用に関する記事は割と真剣に読む。

私は、就職氷河期世代だが、その世代のことを「失われた世代」とも言うらしい。
『失われた世代(Lost Generation)』とは、もともと「第一次世界大戦後に青年期を迎えたアメリカの小説家や詩人(ヘミングウェイフィッツジェラルド)」を指す呼称で、私の敬愛するガートルード・スタインの言葉に由来する。

Lost Generation、朝日新聞が去年使用した言葉で、認知度はまだ低そうだけれど、「団塊ジュニア」と呼ばれるより、こちらの呼称で呼ばれるほうが嬉しいかも・・・。なんて思ってしまうのは情けないことだろうか・・・