ウディ・ガスリー
コーエン兄弟の『オー・ブラザー!』を観て、ウディ・ガスリーの曲を聴きたくなった。ディランに多大な影響を与えた偉大なフォークシンガー、その名だけは知っていたけれど今まできちんと彼の曲を聴いたことはなかった。
『オー・ブラザー!』に直接ウディ・ガスリーの曲が使われていたというわけではないのだけれど、この映画は1930年代アメリカ南部を舞台とした物語で、当時のアメリカの音楽(カントリーやゴスペル等)が実にかっこよく使われており、普段意識的に聴くことのなかったこの種の音楽に興味をもつきっかけを与えてくれるものだった。ウディが人気歌手となっていったのもちょうどこの30年代。彼と彼の時代についてはエド・ロビン著『わが心のウディ・ガスリー アメリカ・フォークの源流』に詳しく書かれてある。この本によると『怒りの葡萄』の著者スタインベックは「ぼくは『怒りの葡萄』を書くのに何年もかかったのに、あの小っちゃな若造は、たった数行で全てをいっているんだね」なんてウディのことを称讃していたようだ。確かに、ウディ・ガスリーの曲は、映画『怒りの葡萄』を観たときと同じくらいのインパクトを持って私の心に響いた。
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