簿記検定をなめてました。(附:簿記のルーツ)

最近、簿記の勉強をしています。

「その快楽がいちばん、金のかからぬような人間こそ最も富める者である」と言うようなソローや、清貧に生きたアッシジの聖フランチェスコが大好きである私は、お金に関して無頓着というわけでもなく、それなりに節約の工夫をして何とか借金をせずに一人暮らしを長年続けることを出来てはおりますが、お金の出入を記録したりすることに全く興味を持てずに今まで生きて来ました。小遣い帳や家計簿らしきものを2日以上つけたことはありません。だから、会計や経理の仕事は向いていないのだろうと、特にそのような職種も目指してはいないのですが、何かしら経済感覚が身につくかしら、と興味本位で勉強することにしたのです。(経理の仕事を目指すなら最低2級以上を持っていなければ能力をアピールできないようですが、私が今勉強しているのは3級です)

興味本位で勉強することにしたとは言っても、試験がなければきっと続けられないだろうと、受験の申し込みもしました。受験料2500円、テキスト3冊はブックオフ等で仕入れて計2500円、電卓代2000円と、すでに7000円の支出をしており、今となっては潔く捨てるのも勿体無く引くに引けない状況となっております。でも、勉強をはじめて2日ほどで、受験の申し込みを止しておいたらよかったと思いました。

独学でも取得でき、勉強時間も2週間くらいでとる人がいるということをよく聞いていたので、なめていたのですが、数学も得意ではなかった私にはなかなか難しく、お金が出て行った、入ってきた、と問題を読みながら手を右に動かしたり左に動かしたり小学生みたいにちまちま解いて、試験3日前。テキストは半分ほどしか進んでおりません。受験者も合格者も多い、おまけに受験料も安い、たぶん、資格としては最もとっつきやすいものに入ると思いますが、お金があまり無く、適性も特に感じていなくて、また本気で必要としていないという人は、私のように甘い考えで気軽に申し込むと受験料を損するはめになると思います。ご注意を!!

こんな風に、調査が足りないままに行動に踏み切るようなところが私の経済感覚の無さなのかな、と思いました。合格したらそれが対価となり救われますが、落ちたら大赤字です…… テキストは消耗品費(?)、電卓は(?)、受験料は(?)…… 

でも、この日曜日、簿記の試験会場の様子を観察するのが少し楽しみでもあります。

息抜きというか、簿記のルーツを調べたので、まとめておきます。

・簿記の方法論のルーツは、レオナルド・ダ・ヴィンチの友人であったイタリアの修道僧ルカ・パチョーリが1492年に著した「算術・幾何・比および比例全集」という数学書に見ることができる。これが、各国語に訳され、ヨーロッパ全体に広がった。
・日本には、アメリカを経て江戸時代末期に伝わったようで、明治6年には、福沢諭吉アメリカの商業学校の教科書を翻訳した「帳合之法」を出版している。
第二次世界大戦後、駐留アメリカの指導によって、簿記の基盤である会計制度の抜本的な改革がおこなわれたことで企業経営の場になくてはならないものとして定着した。
(参考:大栄出版刊『ライセンス・ライブラリー5 とりたい!!簿記検定』)

江戸時代の商人がどんな風に計算していたのかなど、詳しく調べたくなります。今度東京に行ったら貨幣博物館にも行ってみようかと思っています。