両親世代
職場で両親と同世代の人と知り合うと、大抵の場合可愛がってくれるし、こちらとしても何となく安心して接することができる。過去の職場で大変お世話になった上司もやはり母と同年齢で、ほかの人に申し訳ないくらい贔屓してくれたし、先日もたまたま父と同じ世代の人と一緒に仕事をすることになり、初対面なのにいろいろ相談にのってもらった。私は一人っ子なので、身近な存在は年の近い兄弟姉妹ではなくやはり両親と祖父母となり、だからだろうけれど、両親や祖父母の子供〜青春時代、1930〜70年代に特に興味を持っている。
私は1979年生まれで、父は1949年生まれだけれど、たまたま今日読んだ鈴木翁二も父と同じ1949年生まれだった。読んだ『うみのきらきら』は鈴木翁二の最初期マンガ集ということで、画風がさまざまで面白い。話の間にはさまれている「中野弥生町'68日記」も時代をリアルに感じさせよい効果を出している。巻末に収録されていた自作解題では、鈴木翁二が「特に愛読書でもなかったが、手元に本が少なかったので繰り返し読むことになった」という古本が『マルテの手記』であったとかかれており、そういえば父も「昔読んでいた」といって私に『マルテの手記』をくれたな、と思い出した。やっぱり同世代だな、と再確認。と、同時にせっかく青年期にもらったのに『マルテの手記』をまだ読んでいなかったことを思い出した。遅ればせながら読もうと思った。
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