フィオリーレ観賞メモ
タヴィアーニ兄弟の映画『フィオリーレ-花月の伝説』を観た。日本で入手できる彼らの作品でまだ観ていないのは『グッドモーニング・バビロン』のみとなってしまった。『フィオリーレ-花月の伝説』の舞台は『サン・ロレンツォの夜』と同じく彼らの出身地であるイタリア、トスカーナ地方。『カオス・シチリア物語』を観た時にも思ったけれど、タヴィアーニ兄弟は伝説的な話を描くのが上手い監督だ。
物語は現代から、約200年前、約100年前、約50年前と遡り、ある一族にまつわる伝説が軸となっている。一族の伝説、呪われた血という、ともすると松本清張なんかを思い出してしまうようなテーマで、サスペンスやホラーではないけれど、ぞくっとするような不気味な描写もあった。さて、ファンとしてはタヴィアーニ兄弟に関する情報はいよいよなんでも集めたいところなのだが、残念ながら彼らに関する本はほとんどなく、手に入るDVD作品も現在のところ高価なのが残念だ。
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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