天青石と輝安鉱

久々に鉱石を購入した。マダガスカル産の天青石とルーマニア産の輝安鉱。昔は、よく鉱物の即売会に出かけて鉱石を収集していたのに、最近5年くらいは、わざわざ出かけて買うことはしていない。即売会に行くと、ついつい5000円以上とかする高値の鉱石でもたくさん欲しくなり、私の経済状況と自己制御力のなさを考えると行かないほうが賢明と判断されたからだ。今日は、たまたま出かけた先で小さな即売会場が設けられていたので、懐かしくなりのぞいてみた。種類はそんなになかったけれど、気に入った形状の天青石と、輝安鉱があったので、購入。久々に、とても幸せな気分になった。

天青石=celestite(英)は、ストロンチウムが主な成分のため、燃やすと赤い光を出すらしい。名前は、ラテン語のcaelestis「空の、天体の、天国のような」という言葉に由来するらしく、真実や平和をもたらすとか。その名のとおり澄んだ空色のこの石を燃やしてみるのは勿体無くて出来ないけれど、ちょっと実験してみたい気もする。一番小さくて安いのをもう一つ買ってきたらよかったかな、と思う。実験用に。

もうひとつの輝安鉱=stibnite(英)は、硫化アンチモンが結晶になったもの。針状の結晶が集合した形は、磁石で砂鉄を集めた時くっついた砂鉄の集合にそっくりだ。砂鉄集めは、小学校の頃、楽しくて何度もしたけれど、もう20年以上も砂鉄集めはしていないなぁ、と、これもまたやりたくなる。大きな輝安鉱の形状は、剣のようで格好良い。この鉱石は、明治から大正期、日本でもたくさん産出され、日本を代表する鉱物でもあったみたいなのに、最近では中国やルーマニアが主な産地とのこと。

輝安鉱は、天青石のように、みていて心が落ち着くという感じではなく、どちらかというとスッと気が引き締まる感じだ。しばらくは、朝、輝安鉱をみて気合をいれ仕事に出かけ、夜は、天青石を眺めて眠ろうかと思う。

鉱物好きになったきっかけはこの本↓

鉱石倶楽部 (MOE BOOKS)

鉱石倶楽部 (MOE BOOKS)

不思議な石のはなし

不思議な石のはなし