読んでしまった漫画

ここのところ忙しくしており、いつも寝る時間が早いのに遅くまで仕事をしていた。
私には、忙しい時、すごく漫画を読みたくなる傾向があるみたいで、忙しい中ながら少しずつ毎日漫画を読んでいた。

そんなに漫画を読むほうではないのだけれど、お宝漫画として持っているものが何冊かあり、そのお宝漫画というのはもう亡くなってしまった人の(もう新しい作品を望むことのできない人の)漫画。漫画に関して、私はあまり何度も読み返すことがないだけに、そのライブ感を大切にしていて、読むのを惜しんでいる。買っても、読むのを出来るだけ我慢している。

でも、ここしばらくでかなり読んでしまった。勿体無い。しかも、永島慎二以外は、漫画を描いていた時期が短くそんなに作品が多くない人たちなのに。

(読んでしまった私のお宝漫画)
岡田史子「ほんの少しの水」
つりたくにこ「六の宮姫子の悲劇」
永島慎二「フーテン」

岡田史子はとにかくすごい。あの萩尾望都に多大な影響を与えたというのがわかる。それから漫画の詩人だ。いろんなタッチの絵柄があり、永島慎二のアシスタントをしていたらしいけれど、それがなんとなくわかるようなものもある。 つりたくにこは、短期間だけれど水木しげるのアシスタントをしていたとか。そう言われると何となくそんな感じもするような作品。筒井康隆系のショートショートを読んでいるような気分にさせられる作品もあった。

フーテン(全) (ちくま文庫)

フーテン(全) (ちくま文庫)