【マナーの勉強】5.二十四節気

1年は四つの「季」と十二の「月」に分かれている。その時期の気象に合った名前をつけたのが「二十四節気」だ。ビジネス文書では時候の挨拶として○○の候と使われることも多く、覚えておいたほうがよさそうである。日々の物語を知るのにおすすめな本はおーなり由子著『ひらがな暦』だ。今回マナーの勉強ということで、「二十四節気」の説明の参考としてだけ使うけれど、あたたかいイラストとエッセイで綴られた366日の歳時記である。

日付で季節を言い表すのが不便だった江戸時代の歳時記では、江戸の彼岸桜は「立春より五十四、五日目頃より」、ボタンは「立夏より、二、三日目頃」、卯の花は「夏至の頃」などと、花の季節も日付ではなく時点としての二十四節気で表しています。現在も使われている八十八夜とか二百十日(いずれも立春から数えた日数)も、その名残です。(『ひらがな暦』収録、倉嶋厚氏の説明より)


立春(二月四日)この日から立冬の前日までが春とされます。旧暦の中国は春節
雨水(二月十九日)雪が雨に変わり、氷や雪がとけて水になる頃。
啓蟄(三月六日)
春分(三月二十一日)
清明(四月五日)清浄明潔の略
穀雨(四月二十日)田んぼや畑の準備もととのって、やわらかな春の雨が降る頃。


立夏(五月六日)
小満(五月二十一日)あかるいこもれびが、きらきら。葉っぱや新芽がぐんぐんと、おいしげる頃。
芒種(六月六日)
夏至(六月二十一日)一年中で一番昼が長く、夜が短い日。
小暑(七月七日)梅雨明けまぢか。本格的な暑さがはじまる頃。
大暑(七月二十三日)

立秋(八月八日)
処暑(八月二十三日)暑さがすこしやわらぐ頃。台風の季節が近づいています。
白露(九月八日)
秋分(九月二十三日)昼と夜が同じ長さの一日。この日から、夜が長くなっていきます。
寒露(十月八日)朝、草木に、つめたい露のむすぶ頃。山では紅葉が始まります。
霜降(十月二十三日)秋も最後。寒い地方では、霜がおりて、麻になると葉っぱが白く砂糖菓子のように。紅葉が山を彩る頃。


立冬(十一月七日)冬の始まりです。山茶花が咲きはじめ、大陸から冬の渡り鳥たちもやってくる頃。
小雪(十一月二十二日)平地にも初雪の頃。冷え込みがきびしくなってきます。
大雪(十二月7日)朝晩、氷がはって、息も白い。冬らしくなってきます。
冬至(十二月二十二日)
小寒(一月五日)この日から、節分までを「寒」という。冬はこれから本番。池の氷は厚くなって、半月後には大寒がひかえています。
大寒(一月二十日)一年中で一番、寒い日。

ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記

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